マレーシアには魅力がいっぱいです。一年中温暖な気候と、穏やかな国民性、多様な文化。。。
リタイヤ後はMM2Hをとってマレーシアに住みたい!
しかし昨今MM2Hの審査が厳しくなり、年金受給者の申請でも月1万リンギの収入を求められるようになりました。
リタイヤ後の事例
定年退職され、ジョホールバルへの移住をご希望のお客様。
十分なご資産を海外へ移して運用、年金も受給していましたが、円安の影響もあり、トータルの月収入は1万リンギに足りませんでした。
これでは申請できない、と現地エージェントが考えついたのが、資産の全額をマレーシア銀行に移し最低3ヶ月キープ。
その利息を年金収入に加算する方法。
計算してみると、ご資産をマレーシア銀行に預金すれば、年金との合計年収が12万リンギを超えることがわかりました。
恐るべし、マレーシアでは、定期預金の利息が3%近くついていたからです。
この提案にお客様は最初戸惑ったようでした。
というのも、英語があまり得意ではないことから、日本人スタッフのいるシンガポールの銀行をご利用だったからです。
でも、
- マレーシアに完全移住の予定
- 元の運用には年3%以上の利息はついていなかった
- どっちにしろ本申請で定期預金を組まなくてはならない
- MM2H取得後、元の運用に戻すことも可能
- ということで納得し、ご資産を全てマレーシア銀行の定期預金にしてしまいました。
ここで簡単な計算をしてみましょう。
例)
資産3000万円を金利3%としてマレーシア銀行に預ける
→約90万円(約26,000リンギ)/年の利息収入=約75,000円(約2,200リンギ)/月の収入
銀行金利がゼロに近い日本と比べると、かなり得した気分ですよね。
お客様の事例に戻ります。
結果的にこの方は、晴れてビザ取得ができました。
加えて、預金をしているだけで毎月の安定収入ができたということで、とてもご満足いただけたのでした。
マレーシアはまだ物価が高くありません。
特にジョホールバルでは、新築の85平米3LDKのコンドミニアムが、家賃6〜7万円くらいです。
ご夫婦で銀行預金が3000万円あれば、家賃は利息から出てしまうことになります。
月収入が1万リンギ(約34万円)あれば、かなり余裕で生活できることがわかりますよね。
このお客様は、日本の年金受給者は受給額に関わらず誰でもMM2Hがとれるという情報をインターネットでご覧になったそうです。
確かにそのサイトはまだ存在しましたが、エージェントが何度も移民局に確認して、現在はそのような審査はしていないとのこと。
ビザの要件が年々厳しくなっているのかもしれません。
☆まとめ☆
月収が1万リンギに満たない場合、マレーシア銀行に預金すれば年3%の利息がつくため、この分をMM2H申請要件の収入証明額に加算することができる(ただし事前の交渉が必要)。
(注)
マレーシアにも預金保護制度があり、この保護の限度額は一銀行25万リンギ(約850万円)までです。
外国人がマレーシア銀行の口座開設をするためには何らかのビザをお持ちのことが原則です。
MM2Hの定期預金預け入れのための口座開設は、仮承認が出ていることが条件になります。
本記事の事例は、エージェントのアレンジがあって実現したものです。
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