ロングステイアドバイザーの横山です。

ここ数年間訪れる機会がないのですが、私はハワイが大好きです。

30代前半の頃は、ハワイに住めたらどんなに良いだろうと本気で思っていました。

積極的に行動しないまま年をとった今でも、チャンスがあればまたハワイに遊びに行きたいです。それもできれば数ヶ月単位の長期で、のんびりしたい。

ですのでハワイに別荘があったり、不動産の投資運用をしていらっしゃる方のお話を聞くと、もーうらやましい限りです。

しかし、せっかくのハワイ不動産が思わぬお荷物になってしまうケースを業務を通じて知ったので、ハワイ好きなみなさまへこの場で情報をご提供できたらと思います。

バケーションレンタルとタイムシェアの違い

海外でホテルやコンドミニアム以外の宿泊施設として「バケーションレンタル」と「タイムシェア」は、よく聞きますよね。

ハワイにはどちらのシステムもありますが、基本的に異なります。

バケーションレンタルとは貸別荘のことで、一軒家やコンドミニアムの一室を、一定期間借りて使用するスタイルです。

一時的に借りるだけですから、所有権はありませんね。

一方タイムシェアの方は、コンドミニアムの一室を数人~数十人でシェアするイメージ。

一年を52週に分けて週ごとに購入するので、例えば1週間分を買えば、1週間タダでそのコンドミニアムに滞在できる「権利」になります。

この「権利」はコンドミニアムの使用権として、相続や譲渡することが可能です。

契約の内容によって、不動産の所有権がついてくるものもあるかもしれませんが、コンドミニアムとそれに付随する施設(プールやレストランなど)を使用する権利のみ、付与されるケースが多いようです。

こんなはずじゃなかった…後悔事例

お客様は70代のご夫婦でした。ハワイで見学した高級リゾートが気に入り、タイムシェアなら予算の範囲内だったことから、気軽に購入したそうです。

現地のエージェントさんがお世話してくれたので、購入手続きは簡単でしたが、その後ご主人様が病気になり通院することになります。

せっかくなら他の国にも行ってみたいよねという気持ちもあり、また購入したリゾートも、オーシャンビューのお部屋が希望どおりに予約が取れないことが続き、ハワイへの足は遠のき気味になったそうです。

一方で毎年の管理費は必ずかかってくるので、利用しないのに払うお金を考えると「もういいかな…」となり、またお子様方も「ハワイには行かないと思う」とおっしゃったとか。

日本にあるリゾートの販売事務所へ相談し、手放す手続きをすることになりました。

権利放棄の手続き

日本の事務所は販売事務所なので、実際の手続きは自力でアメリカ本社に対して行わなくてはなりませんでした。

買うときは親切だけど、売るときは自分でやってというパターンですね。

この会社の名義変更(権利放棄)手続きはすべて無償で完了するものでしたが、これは権利の売買ではなく放棄なので、当然戻ってくる金銭はゼロです。

考え方として、これ以上の管理費負担の義務が無くなる代わりに、使用権を返上するようなものです。

使用権を第三者に売却することは可能ですが、不動産エージェントなどに依頼して売却先を探し、名義変更登記にかかる弁護士費用やその間の管理費を思えば、早く手放してしまった方が得かもしれません。

大使館でのサイン認証

アメリカ本社へメールをすると英語の書類が送られてきましたが、署名はアメリカ大使館で認証しなくてはならず、予約をして大使館に行ったそうです。

大使館の職員に

「この契約の内容を理解していらっしゃいますか?」

と聞かれ、お客様が正直に(笑)

「いいえ、実はよくわかっていません」

と答えたところ、

「それでは認証できないので、内容を理解してから来てください」

とのことで、その日は認証できずに帰ってきました。

契約書の概要

お客様は正確な翻訳が欲しいのではなく、概要がわかれば良い、できれば専門家の意見が聞きたいということでした。

アメリカ大使館へ行く際に、私のブログで道順をご参照されたので、私にお電話をくださったそうです。

ちなみに東京のアメリカ大使館アクセスは、こちら↓

ロングステイアドバイザーの横山です。 先日、業務で在東京アメリカ大使館に行ってきました。 アメリカ大使館へのアクセスの良い道順 大使館の最寄の駅は、地下鉄「虎ノ門駅」と「溜池山王駅」の2つがあり、溜池山王駅の方が近いです。 東京の地下鉄には、どの出口から出ると...続きを読む

名義変更契約書を拝見したところ、アメリカ本社に有利とは言え不当と言うほどではなく、手間と時間とお金のかかる売却よりも簡単に権利を返上できるよう、手続きをパッケージにしているものでした。

一番のポイントは、契約書の有効期限が発行されてから2週間しかないところです。

アメリカ大使館で署名認証した後に、本社の住所(この会社の場合はフロリダ)まで契約書が到着するのが2週間以内、アメリカ国内なら問題ないのでしょうが、日本で手続きするにはハードルが高いです。

FedExなどで発送してもフロリダまで2,3日はかかりますから、ご夫妻のご都合が良いときにアメリカ大使館の予約をした上で、新しい契約書フォームをメールで送ってもらうという手順をおすすめしました。

残念ながらお金は戻ってこないことをお客様にお知らせすると、「やっぱりねー」と、ある程度覚悟はされていたようでした。

購入してしまう心理、ハワイとつながりたい!

ここから先は余計なお世話かもしれませんが、ハワイ好きな方のお気持ちを想像して少し弁護させてください。

温暖な気候、のんびりした雰囲気、美しい海、山、フレンドリーな人々など、ハワイの魅力はたくさん!

ネットで見ていると、タイムシェアや不動産を所有する人について「見栄を張っているだけ」という意見もあります。

実際そういう方もいるかもしれませんが、ハワイが好きすぎて、何らかの形でハワイとつながっていたいために不動産を購入する方が、ほとんどではないでしょうか。

いざ使う段階になって、自分のライフスタイルや嗜好とぴったりではなかったことに気づくのですが、それでもハワイにお布施するような感覚なので、しばらくはそう惜しくもない。

不動産を売る側もそうした観光客の心情に対して、買おうと思えば買える絶妙な値付けをしているのでしょうね。。。

楽園ビジネスと言ってしまえばそれまでですが、楽園を維持するための努力も少なからずあると思うので、仕方ないですね。

権利放棄の手続きは、けっこう大変なことがわかっていただけたと思いますので、私からはやっぱり、購入前に一度冷静になることをおすすめします。

でも、ハワイに魅了されるのは無理もないですー、ってまだ言ってる(苦笑)

最後までお読み頂きありがとうございました
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