ロングステイアドバイザーの横山です。

前回前々回を受けて、お客様(Aさん、日本人男性)の事例をご紹介いたします。

前回の記事はこちら↓

ロングステイアドバイザーの横山です。 前回に引き続きお客様(Aさん、日本人男性)からうかがった、ハワイのイミグレで入国拒否にあったお話しです。 前回の記事はこちら↓ 2019年追記 自力で申請したい!という方のために、申請マニュアル(外国人向けですが、日本人の...続きを読む

ハワイに戻りたい理由

Aさんはイミグレで厳しい尋問を受けたことから、もうハワイに長期滞在するのは控えようと思いました。

とは言え入国できなかったため、ハワイの銀行口座に残金があるほか友人と共同名義の車も残したままでした。

これらを何とか処分したい、それは責任感からのご希望でもありました。

しかし相手はアメリカ政府、個人的な事情は通じません。

ESTAでは無理でもビザを取得すればもう一度入国できるのでは?と考え、当事務所にご相談くださいました。

アメリカB1/B2ビザ申請

アメリカ非移民ビザ申請においては、旅行が済んだら米国外へ必ず戻ることを、申請者が自ら証明しなくてはなりません。

わかりやすく言うと「私はこれだけ日本(や母国)とつながりがあるので、旅行が済んだら必ず帰ります」ということを、証明書などで立証します。

日本や母国との結びつきをどうやって証明するかは各申請者様それぞれなので、当事務所では個別にお話をうかがってアドバイスをしています。

Aさんとも電話や面談で、たくさんのお話をしました。

しかし入国拒否の履歴のため、仮にビザを取得できたとしてもイミグレで再度拒否されるかもしれず、お金と手間をかけてビザ申請しても結果は見えているように感じました。

申請のリスクは十分にご説明し、それでもAさんが挑戦したいとおっしゃいましたので、ビザ申請の方法や面接時に必要な書類をご案内したものです。

無事、B1/B2ビザ取得!

Aさんはサポートドキュメントを万全にご準備され、面接にのぞみました。

ハワイに渡航する理由を申請書にも書いたし、面接でも領事に説明して、ちゃんと聞いてもらえたそうです。

そして1週間後、10年間のB1/B2ビザを取得できたとご連絡をいただき、私も喜ぶのと同時にリスクばかり申し上げたことをお詫びした次第です。

ただハワイ上陸の目的を果たすまでに、まだイミグレという最難関がありました。

ホノルルのイミグレでまた別室へ、しかし・・・

結論から言うとAさんはハワイへ上陸できましたが、入国審査ではまた別室に送られていろいろ聞かれたそうです。

ただ今回は40分ほどで解放され、自由の身に。そして予定どおりに用事を済ませ、友人知人に挨拶もできました。

別室に連れて行かれたときは前回の悪夢が頭をよぎりましたが、今回は旅程も手荷物も観光での滞在を疑われる余地は無く、大丈夫だったようです。

考察

それにしても数ヶ月前に入国拒否にあったのに、ビザもとれたし入国が許されたのはなぜでしょうか。

Aさんは

  • 滞在予定期間が長い
  • (当時)有効な米国の運転免許証をもっていた
  • 荷物に生活用品が入っていた

ことから「(就労ビザがないのに)働くつもりだった」とされて入国拒否されましたが、「不法就労をした」ことにはなっていませんでした。

一晩留置場に入れられたときも素直に従い、強制送還ではなく自ら帰国したものです。

入国拒否はされても悪質なケースではなかった、入国拒否がちょうど北朝鮮のミサイル問題の頃だったので、ハワイのイミグレが厳しかった?など、アメリカ政府の判断については残念ながら想像の域を超えません。

Aさんは日本で観光(B1/B2)ビザを取得し、帰りのフライトや宿泊先も確保した上での渡航、運転免許証もちょうど期限が切れたので、今回は就労を疑う要素がなかったとも考えられます。

 

いろいろなパターンがあるアメリカビザ申請、今回もまた新しい、貴重な経験をさせていただきました。

まだまだ私の勉強は続きます。

当事務所へのアメリカビザのご相談はこちらへどうぞ。

 

2019年追記

自力で申請したい!という方のために、申請マニュアル(外国人向けですが、日本人の方にもご参考いただけると思います)を販売しています。

オンライン申請はできたけど、サポートドキュメントの種類や作り方がわからない、という方にお勧めします。

最後までお読み頂きありがとうございました。この記事が参考になりましたら、この記事を共有していただけると嬉しいです。
Share on facebook
Facebook
0
Share on twitter
Twitter
Share on google
Google
Share on email
Email