ロングステイアドバイザーの横山です。
前回に引き続きお客様(Aさん、日本人男性)からうかがった、ハワイのイミグレで入国拒否にあったお話しです。
前回の記事はこちら↓
尋問
何度説明しても聞き入れてもらえず、数時間が経過していました。
審査官に「就労はしていません」というとまた机をたたかれ、同じ質問がまた始まり、英語が分からないと電話を通じた片言の通訳。
家族のこと、所持金のこと、以前のハワイでの職業のことなどなど、質問は繰り返されました。
そして「我々は脅していない」と言うのだそうです。でも十分怖いなぁ。。。
そしてAさんは、もうこれは永久に解放してもらえないと判断、最終的には根負けしてyesと言ったそうです。
その後は「ここに書いてあることは全て真実で正確です」という宣誓をし、「正式な労働許可書無しに労働するつもりでした」という内容の取り調べ書にサインしました。
もちろん入国はできません。それどころか…
留置場で一夜を過ごす
ご本人も「滅多にできない経験をしましたね(笑)」という時間を過ごされました。
まず、全裸での身体検査を受け囚人服を着せられ、ホノルル空港近くの留置場に護送車で連れて行かれました。
荷物は全て没収され、後ろ手で手錠です。
留置場に着くと自分が入る部屋まで通路を歩き、映画みたいですが囚人たちが新人を、本当にブーイングで迎えるのだとか。
相部屋に入れられこの後何が起こるのか分からず、食事も当然クサい飯で喉を通らないし、他の囚人が恐くてシャワーを浴びることもできなかったそうです。
そして翌日の便で、日本に帰国しました。
もう二度とアメリカ入国できないの?
一晩留置場に入れられたのは、恐らく帰りのフライトが次の日まで確保できなかったためでしょう。
米国の強制送還の場合は、係員が機内に付き添って日本まで送り届けるとの情報もありますが、Aさんはそこまではされていません。
ただ一度入国拒否をされると、今後しばらくはESTAでも拒否されるでしょうから、観光ビザを取得しなくてはアメリカへの渡航はできません。
この観光ビザ自体も、日本のアメリカ大使館が認めてくれるかどうかは不確実です。
そして運良く観光ビザ(B1/B2)がとれたとしても入国拒否の履歴は残る上、パスポート番号や指紋などの個人情報を取得されていますので、入国審査でまた拒否される可能性があります。
でも、Aさんはあきらめませんでした。
その後ビザを取得、ハワイ再上陸を果たしたのです。
次回の記事では↓この困難をリカバリした経緯をご報告します。
2019年追記
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