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ロングステイアドバイザーの横山です。

11月も2週目になりました。今年もあと2ヶ月足らず、日が落ちるのもすっかり早くなりましたね。

さて、数ヶ月前のご報告ですが、この8月9月は英訳のお仕事を多くさせていただきました。

ご依頼をいただく英訳はビザや移住関連が多く、証明書の英訳がほとんどです。

この夏も、戸籍謄本や銀行の明細書に取り組んでおりました。

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サービス内容 書類の英訳、和訳を作成、お客様のご要望に応じてリーガルチェックも承ります。 運転免許証、住民票、戸籍謄本、成績表、給与明細、通帳、納税通知書、不動産売買契約書など (タイ、オーストラリア、アメリカ、カナダ、マレーシア) 必要書類 ケースバイケースで異なりますので、お問い合...続きを読む

改製原戸籍とは?

戸籍謄本は、地元の役所で発行される世帯ごとの記録です。この記録は本籍のある役所で永久に保存されます。

出生、結婚、離婚、死亡など家族関係に変更があると、役所に届出をしますよね。

昔はこうした変更の届出にあたり、紙の戸籍に新しい事項を書き足していく方式をとっていました。

そのため、離婚や死亡で戸籍からいなくなると名前がバツで消されたことから、バツイチなどと言っていたのです。

平成6年の法務省令で戸籍の電子化が決められ、その後戸籍謄本は全て電子化されました。

平成6年以降に、古い戸籍から新しい電子化された戸籍に情報が移されたのですが、移す時点で残っていた情報のみを移したので、電子化後の戸籍では、家族の歴史全てを知ることができなくなっています。

その、古い方の戸籍を、改製原戸籍(かいせいげんこせき)と言います。

余談ですか゛人が亡くなって相続が発生すると、亡くなった人の「全ての戸籍」を集めて下さい、と言われます。

戸籍謄本、改製原戸籍、除籍謄本(死亡、結婚、転籍などで誰もいなくなった戸籍のこと)の3種類をもって「全ての戸籍」とし、家族関係を確定してからでないと相続手続は進まないです。

原戸籍の提出

海外で働いたり移住する場合のビザ申請では、基本的に戸籍謄本に英訳を添えて提出します。

日本の国籍を確認する目的で要求されますが、海外で国際結婚や永住申請をする場合は、戸籍謄本に加えて改製原戸籍も、英訳して提出することがあります。

申請者の出生から今日までの家族関係を全て知りたいので、電子化前の戸籍も見せてね、ということです。

今回は、カナダのファミリークラスで永住権申請するお客様のために、改製原戸籍の英訳を担当しました。

原戸籍の謄本は、A4の紙を横向きに印刷された手書きの縦書きで、古い漢字が使われていたりするので読みにくいですが、書かれている内容は戸籍謄本と同じです。

戸籍と原戸籍で読みとれる内容

現在の戸籍謄本を拝見して、例えば申請者様(男性)が一人っ子だったとします。

ご両親とご本人の3人しか戸籍に記載がなく「長男」と書かれていたら、男の子1人のご家族なのかな?と思うところです。

しかし、改製原戸籍も拝見すると、実はお姉様がお二人いて、お二人とも戸籍が電子化される前にご結婚されて除籍になっていたことがわかったりします。

ビザ申請先ではこういう事実が知りたいのですね。

就労やリタイヤメントのビザならば、現在適法に日本に登録があることがわかれば良いかもしれませんが、ファミリークラスは家族ビザ。

近い将来カナダに世帯を持てることになりますから、申請者の出生〜これまでの全人生を証明する必要があるのですね。

最後までお読み頂きありがとうございました。この記事が参考になりましたら、この記事を共有していただけると嬉しいです。
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