タン社長と

 

飯田敦志さんは、私の古くからの友人で「好きを仕事にする」ことで、海外進出までしてしまった人です。

つけ麺で有名な池袋「大勝軒」で修業、オーナーとして沖縄で「大勝軒」を立ち上げ、現在はタイのバンコクとチェンマイにも店舗があります。

今回、彼がタイとミャンマーを訪れたあと、羽田経由で沖縄に帰るところをつかまえました(笑)。

 

いつも穏やか、にこやかな飯田さんは「運が良かっただけ」と言いますが、誰もが憧れる「好きを仕事にする」ことは、普通に生活していてかなうものではありません。

お話を聞くうちに、「好きを仕事にする」につながる、飯田さんの行動と習慣が見えてきました。

 

 

サラリーマンから独立起業を模索

飯田さんは理系の大学を卒業後、大手のオフィス機器メーカーに就職、プリンター部門の事業計画立案部に勤めていました。

会社や仕事に不満はなかったのですが、海外旅行が好きだったため「深夜特急のような長期の旅がしたい」のが一番の理由で、退職します。

 

しかし、無計画に脱サラしたわけでなく、大前研一さんのビジネススクールの一期生として、退職前に事業立ち上げの勉強をしていました。

選考を経て入学した同期生の中には、大手の健康系通販会社を立ち上げた方もいるといいますから、レベルが高いですよね。

 

そして、大前研一さんの教えのうち今でも心に残っているのが

好きなことを仕事にすれば、1日23時間働いても苦にならない

という言葉なのだそうです。なるほど~

 

退職後、約3年間は、念願の世界旅行をします。

東南アジア各国、インドやトルコ、アフリカにも出かけ、エジプトの紅海に面するリゾート地で長期滞在もしました。

でも、そんな旅行の合間合間で、気がつくとついタイに戻っていたといいます。

自分にとってタイが居心地いいことを、この頃実感したとか。

 

退職直後は、好きな旅行の分野での起業を模索していたことから、タイではテーマを絞った取材も行い、ペンネームでガイドブック2冊を執筆、出版してしまいました。

バイクで回るタイ―こんなに簡単海外ツーリング!  飯田泰生
タイの秘島・楽園の旅 24の極上パラダイス・ガイド  飯田泰生

 

アマチュアですから全て自分の言葉で執筆しましたが、編集者から修正部分がほとんどないと、感心されたそうです。

当時「元々理系の人なのに文才があってスゴイね~」と言うと、本人は謙遜して、「読むことが好きで新聞でも書籍でもよく読んでいたから、読みやすい文章の書き方が自然に身についただけだよ」と言っていました。

 

 

ラーメンの世界へ

さて、飯田さんは旅行だけでなく、ラーメンも大好きでした。

有名店を食べ歩くのはもちろん、自ら調理もし、市販のスープと生麺を使って、どうしたら美味しいラーメンになるか子供の頃から工夫をしていたとか。今ほどラーメンがブームになる前の時代です。

野菜を炒めてのせたり、調味料を足してみたりして研究し、自分にとって美味しいだけでなく、実家の家族にも食べてもらうのが、楽しかったそうです。

 

バックパックの世界旅行の合間に、たびたびバンコクに訪れていましたが、そこで食べたいのもやっぱりラーメン。

でも当時のバンコクには、タイ式のヌードルと中華料理店で出すもの以外に、本格的なラーメン専門店はなかったそうです。

日本式のラーメン屋をやればはやる、という確信がありました。

 

しかし、日本人経営の飲食店は、日本人のご主人にタイ人の奥様でやっているパターンがほとんどで、信頼できる現地パートナーがいないとタイでのラーメン店は難しいと、この時点では判断しました。

 

つけ麺-1

 

まずは日本からということで、池袋の大勝軒に弟子入りすることになりました。

一流企業のサラリーマンだった飯田さんがラーメン屋さんに、それも「大勝軒」で修行すると聞いたときは、私もビックリしました。

いったいどうやってたどり着いたのか聞くと、飯田さん曰く、「好きだと思っているとアンテナが立って、必要な情報が入ってきた」そう。

 

当時の大勝軒は、名物店主の山岸さんがまだ現役で、弟子入りも誰でもウェルカム、暖簾分けもウェルカムという方針、一般人でも修行→開店のハードルが低かったのです。

そして偶然にも大勝軒のつけ麺のスープは、甘み、酸味、辛味が混在する味。

 

タイに旅行したことのある人ならご存じと思いますが、タイ料理は基本的に薄味なので、レストランには砂糖、お酢、ナンプラー、唐辛子の調味料セットが置いてあり、各自がその調味料を使って好きな味に仕立てます。

つまり、大勝軒のつけ麺は、タイ人にとってなじみのある味だったのです。

飯田さんの「好きを仕事にする」ことが、点から線へつながってきました。

 

続きは次回へ。。。

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