2014-05-05 coffee

久保孝さん(30歳)の続編です。
(前編はこちら

 

ジョホールバルの海外不動産投資コンサルティング会社を昨年退職し、単身バンコクで暮らす久保さん。

ジョホールバルの会社員時代は寮があって、平日はほぼ毎夜10時頃まで残業、休日も仕事の続きか JBにはあまり遊びに行ける場所もないため、カフェにいたり、シンガポールに日帰りで行ったりして 過ごしていたと思うのですが、今はバンコクで何をしているのでしょう?

 

バンコクの中心部にはBTSという電車が走っていて観光客にはとても便利。

そして地元の人には通勤や買い物に欠かせない 生活路線でもあります。

 

久保さんはその沿線に、知人の紹介によりアパートを借りて住んでいます。

安く借りてはいるものの西日が当たって暑いのと、買い物や食事にしょっちゅうBTS沿線の他の駅まで出て行くので、そのエリアへの引っ越しを考えているそうです。

 

仕事の方はまずは物販に着手していると言います。

初めて久保さんから物販と聞いたときは 意外な感じがしたのですが 具体的に聞いてみると、なるほど彼らしいアプローチだったのです。

Amazonなどの物販サイトで 商品を安く仕入れて高く売れば儲かりますよね。

ただ、星の数ほどある商品を ひとつひとつ調べるのは 手間と時間がかかります。ましてや日本国内だけでなく 世界各国の値段を比較検討するとなると、とても一人ではやってられません。

久保さんが構築しているのは、価格の調査のためにプログラムが自動的に価格データを取得して、その手元のデータは時間差24時間以内で最新にアップデートされ、自分の手を煩わせるのは、決済が主になるくらいという 効率的な物販の仕組みです。

SEの知識と技術を生かして 今はその環境作りの段階です。

 

恥ずかしながら私はその方面の知識がなくこれは企業秘密に匹敵するものと思い

「この話をブログで公開しても大丈夫ですか?」

と聞いたところ、

「世の中にはすでにそういうサイトが存在したりするけれども、 自力でシステムを作る方法は様々あるわけなので、 結果的に競合することはあまりないので問題ないです」

とのことでした。

また久保さんは、外資系IT企業の会社員時代に Amazonやebayなどの物販は経験済みで、JBに来たらお客様対応が難しくなったので 止めていただけなのだそうです。

 

久保さん曰く 物販にはインフラの問題があり 例えばインドネシアはオンラインでの購入が伸びているが、あんなに一日中渋滞している場所では 集荷も配達もままなりません。

宅配サービスが整っているのは 北米とヨーロッパ、日本、アジアの数カ国くらいなんだそうです。

 

なるほど、そういえばそうですね。

マレーシアでもたまに郵便物がなくなったり お知らせもなしに荷物が集配センターに戻されていたり、ということはありましたから。

 

日本のことを少々自虐気味に 「ガラパゴス」などと言う向きもありますが、久保さんの意見では 日本は日本語障壁があるため 外国人がそう簡単に入れないマーケット。

アジアの他国と比べればまだまだお金持ちだし 人口も多くインフラも整備されているため、日本人向けの物販はまだまだいけますし、 物販そのものがなくなることはないです。

 

そして、久保さんが目指すところは??ビジネス的にはアプリを作りたいという目標があるそうです。

また、お金が貯まったら後進のために投資をしたいとも。 久保さんは 今の日本は若い人が活躍しづらい環境だと言います。

サラリーマンは自分のコントロール外で環境が変わってしまうし 満員電車の通勤も大変。

ちょっと合わないとすぐに 上の人からゆとり世代とか言われてしまうのですが、今はネットが発達したおかげで 組織に頼らなくても、若くても 限られたマーケットの中であっても、個人でやっていける時代です。

 

世界を相手にするのも可能だし 補助金や融資制度が受けられる日本国内でその制度を活用していくのもよし。

「決して海外だけを美化するのではなく 双方をうまく使えばいいんじゃないですか」

 

なるほど~

日本vs海外という白黒ではなく、市場という意味でバイアスのない見方をしているんですね。

 

私も機会をみてまた東南アジアに滞在できたらいいな と思っていますので、バンコクに久保さんがいてくださるのはとても頼もしいです。

タイ人の気質や反政府デモについても理解が深く、ビジネスのヒントももっと聞きたい!

今後のご活躍も注目で~す☆

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