前回の記事に続き、MM2Hの申請要件変更の件です。
4月20日(金)付けMM2Hセンターからのアナウンスメントについてはこちら↓
MM2Hの承認数は減っている?
要件の変更は、数年前から噂になっていたようです。
「マレーシアにいる友人からMM2Hの申請要件が変わるので、早く申請した方が良いと言われて…」
というお客様も複数名いらっしゃいましたし、こちらのリンクではマレーシア政府観光局の偉い人が、MM2Hプログラムの狙いについて具体的に言及しています。
MM2Hの国別承認者数は、1位中国、2位日本、3位バングラデシュ、以下英国、イラン、シンガポールと続きますが、全体としては、2013年をピークに減少しているそうです。
政府としては手数料収入で潤っているようですが、現在1年につき90リンギット(約2500円)かかっているビザの発行手数料を、コスト高を理由に30%引き上げたいと言っています。
気になる定期預金は?
そして以前から噂されいてた定期預金額の引き上げについては、先月22日にアップされたこんな書き込みを見つけました。
2018年3月18日にクアラルンプールのBritish High Comission(英国大使館)で開催されたMM2Hカンファレンスにおける情報だそうです。
1. 申請時に提示する流動資産の額を、年齢関係なく60万リンギットにする。
2.マレーシア国内に設置する定期預金の額を、年齢関係なく50万リンギットにする。
3.60歳以上でも月額収入1万リンギットが必要という条件は、(定期預金を積むことで)不要とする。
今年の中頃に発表されるとのことなので、6月頃でしょうか。
現在50歳以上の申請者の定期預金額は15万リンギットですから、それが50万リンギットとなると3倍以上の値上げです。
またサバ州とサラワク州においては、もともと異なるルールのプログラムであるため、上記の変更は適用されない見込みです。
マレーシア政府の狙い
承認数が減っているのに要件をさらに厳しくする理由として、マレーシア政府はこう言っているそうです。
政府が求めているのは”quality, not quantity” (量ではなく、質だ)
裕福な申請者は、過去の犯罪歴も無くマレーシアのコミュニティーに害にならないので積極的に来て欲しい、またRM100万以上の不動産は一般的なマレーシア人とは異なるマーケットになるので、不動産が値上がりしたとしても国民には影響しないというわけです。
サバ州とサラワク州に従前通りのルールが適用されるのは、クアラルンプールなどマレー半島の中部だけでなく、他の州にも移住を促進したいためでしょう。
結果はどう出るのか、その前にこの変更がいつ公表されるのか、マレーシアに移住を考えている方やビジネスをしている方には興味深いところですね。
※上記の内容は、2018年4月現在、マレーシア政府の正式な発表内容ではありません。ご注意ください。
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