海外旅行は楽しいけれど、外国で犯罪に巻き込まれてしまうこともありますね。
私もドイツのミュンヘンに行った時に、ビアホールで酔っ払って、バッグを女子トイレの個室に置き忘れたことがあります。
幸い次に入った方がお店に届けてくれたので、何事もなく戻ってきましたが、置き忘れたことに気づいた瞬間は、まさしくパニックに陥ったことを覚えています。
スペインにご旅行された時にバッグを盗まれ、財布もパスポートも取られてしまったというご経験者から、アメリカビザに関連したお問い合わせをいただきました。
海外でパスポートを発行してもらう手続きについても調べてみましたので、合わせてご紹介します。
このお客様もご参照された、アメリカ大使館へのアクセスはこちら↓
パスポートをなくした!盗られた!
海外でパスポートをなくしたら、日本に帰国することができないので、在外公館で旅券を発行してもらう必要があります。
ただ外国にある日本大使館や領事館の設備のあるなしや、申請者の事情によって、発行する旅券の種類は変わります。
在外公館で旅券申請する場合、証明写真、戸籍謄本など本人確認ができる書類や、紛失届、盗難届などの証明書が必要になります。
盗難に遭ったら現地で証明書を作ってもらったり、戸籍謄本は日本にいるご家族などにお願いしてとってもらうしかないですね。
ホテルやフライトの変更なども必要になるかもしれません。
帰国のための渡航書
左の写真が「帰国のための渡航書」です。
これは日本に帰国するための臨時の証明書なので、帰国したらあらためてパスポートを取得申請してください。
また、時間に余裕があれば新規のパスポートを申請することもできます。
在外公館によりますが、かかる期間は2日~1週間ほど。
あとはもう帰国するだけなら「帰国のための渡航書」を、他にも立ち寄る国がある場合は「新規のパスポート」を、申請すると良いでしょう。
海外で発行したパスポート
しかし、在外公館発行のパスポートにはICチップが入らないことがあり、アメリカなどの入国審査には受け付けられないケースもあります。
アメリカのESTAでは、パスポートにICチップが入っていて電子読み取りできることが前提になっています。
今回ご相談くださったお客様は、スペインの日本領事館で発行されたパスポートがこのタイプだったことから、アメリカに行くのにビザをとらなくてはならないのか?というご相談でした。
アメリカビザ申請のリスク
アメリカ渡航において、この海外発行のパスポートを継続使用したいのであれば、アメリカ大使館に観光ビザ(B1/B2)を申請します。
しかし日本国民は本来ならESTAが使えますから、そんな回りくどいことはせず、ICチップ入りのパスポートを取得し直すことをおすすめします。
アメリカ大使館へのビザ申請は、日本人だから100%とれるというものではないからです。
外国人や就労などのビザ申請者と同様に、日本との社会的、経済的、家族的なつながりをあらためて証明する必要があり、少しでも領事に不信をもたれて却下されたら、旅行の予定もダメになってしまいます。
日本のパスポートセンターに申請する方が、ずっと簡単、確実、安全です。
何よりパスポートを紛失しないことが大前提ですので、海外旅行中は、持ち回り品には十分注意しましょう!
2019年追記
自力でアメリカビザ申請したい!という方のために、申請マニュアル(外国人向けですが、日本人の方にもご参考いただけると思います)を販売しています。
オンライン申請はできたけど、サポートドキュメントの種類や作り方がわからない、という方にお勧めします。
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