この4月より、APECビジネストラベルカードはバーチャルになりました。
おかげさまでオンライン申請の機会があったので、気がついた点(以前と変わったところやメリット)をお伝えします。
申請システムはKintone製
申請手順は外務省のHPが図入りで詳しく、フローや詳細はそちらをご覧いただけると良いと思います。
以下ユーザーとして申請システムを使ってみた、個人的な感想になります。
最初は紙の申請書がいらないのに感動したものの、今の時代、当然と言えば当然ですよね。
実際、他の国では2021年頃からバーチャルカードがあったので、日本も導入が待たれていたところです(興味津々だったのは私くらいかもしれませんが汗)。
私が別の業務で頻用している法務省の申請システムと比較させていただくと、APECビジネストラベルカードの申請システムは天国です。
良い点は、画面が見やすい、入力途中で中断しても保存ができる、全角半角を使い分ける必要がない、などです。
Kintoneのシステムだったので、なるほどと思いました。
審査期間は劇的に改善
これまでプラスチックカードは、申請~入手まで6ヶ月超かかっていました。
それに対してオンライン申請だと、1~2ヶ月でカードを使い始めることができます。
厳密には1~2ヶ月で「日本」からの承認がおり、その時点でアプリをスマホにダウンロードできるようになります。
残りの18ヶ国からの承認は、お客様ご自身が順次ご自身のスマホで確認、承認がおりた国から出入国にご利用いただけます。
またこれまでは、カードの有効期限(5年)とパスポートの有効期限(10年)がなかなか一致しないことから、パスポートの残存期間によってはカードの申請を見送るご判断もありました。
バーチャルカードでは、カードの有効期限前にパスポートを更新しても、新しいパスポート情報を登録し直せば、カードを期限満了まで使えるようになりました。
ただし、追加の手数料(8,000円)は発生します。
行政書士的申請のこつ
オンライン申請では、入力途中でも内容を保存できるものの、やはり申請資料や情報は先に準備しておくことだと思います。
情報が手元にそろっていれば、本当に15分ほどでできてしまいます。
プラスチックカードはどうなるのか
日本国籍者のAPECビジネストラベルカードの申請は、この4月以降は、オンラインでしかできなくなりました。
取得するのはバーチャルのみで、新規のプラスチックカードは発行されません。
プラスチックカードの保有者は、有効期限まで使い切った後は貴重な思い出の品になりますね(笑)。
プラスチックカードの期限が来る前にバーチャルカードを使いたい方は、変更も可能です。外務省への手数料も無料です。
ただし、バーチャルへ変更した時点でプラスチックカードの方は失効します。
以前はカードを返納するなどの手間がありましたが、今ではカードが失効するだけなので、思い出の品は残ります(笑)。
以上、簡単ですが概要をお知らせしてみました。
当事務所の業務も今後は、ご相談やコンサルティングのみになっていくかと思います。
もちろん従前通り、会社の担当者様や個人様の申請代行も承ります。
業務のお問合せは、お問合せフォームからお願いいたします。
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