2020年度の行政書士試験結果が発表されました。
受験者41,681名に対し、合格者4,470名、合格率は10.7%です。
そのうち神奈川県の合格者は276名とのこと、新人さんが入ってくるのが楽しみですね。
私の所属する合同事務所は神奈川県行政書士会の隣のビルですので、神奈川会に入会する方とは、すれ違う機会もあるでしょう。
行政書士は食えない仕事
私が開業前によく聞いた話で、「開業したものの、仕事がない」という意味でした。
試験勉強中はまず合格することが目標なので、その後のことまであまり考えていませんでした。
ところが、合格してから知り合った現役の行政書士さんに言わせると、食える(=生活が成り立つ)ようになるまで、誰でも3年から5年はかかるという話でした。
当時の私は、試験に合格したら誰もが行政書士になれる(=仕事ができる)と思っていたので、その話を聞いたときは正直がっかりしました。
そんなにハードルが高いのに、全く未経験の自分に何かできるのだろうかと。
Covid-19(コロナ)と東日本大震災
今年の合格者さんは、自粛の中で試験勉強をしてきた方々です。
本当に大変でしたね。。。
私は東日本大震災があった年に登録したので、社会がまだ混乱しているさなかという点では、今年の新人さんとスタート環境は似ていると思います。
当時は原発事故の影響により、特に欧米から来ていた社員さんが、日本中から帰国してしまった時期でした。
ビザを専門としていた先生が、事務所を縮小して移転せざるを得ないと嘆いていたのを覚えています。
行政書士として次は何をしたら良いのか、ベテラン新人関係なく立ち止まった時期でした。
おかげさまで10年目
そんなスタートでしたが、私は今年、行政書士登録開業10年目を迎えることができました。
おかげさまでマレーシアに行っていた2年目を除き、行政書士の看板で仕事をいただいて、継続することができました(2018年に別法人を作ったので、移管した業務はあります)。
お客様や同僚や先輩、お世話になった方々には、本当に感謝しかないです。
自力ではとても続かなかったはずで、開業時にやったこと、教えてもらったこと、助けられたこと、運不運、メリットデメリットなどにまつわる話を、不定期になりますがシェアしたいと思っています。
自粛の中でスタートする方に、何かしらのヒントになれば嬉しいです。
10年目の結論:仕事は楽しい
結局、行政書士は食えるのか食えないかと聞かれたら、金銭感覚や事情は人によって違うので、あえての回答は「食えない人もいます」です。
食えることや儲かることが第一条件であれば、企業に就職する方がずっと安定すると申し添えた上で、私はこの仕事を楽しんで続けさせてもらっています。
合格はしたものの登録開業に迷っている方がいらっしゃれば、ぜひ挑戦してみることをお勧めしたいです。
次の記事からは、この10年仕事をする上で私がやってきたことについて、色々な人からのアドバイスや経験談も交えてお伝えします。
行政書士ってなにをしているの?どんな仕事?と言う方にも、ご参考になれば幸いです。
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