2017年度のアメリカBビザの国別却下率が発表されています。

まだ3月だというのに去年の結果が出てくるなんて、アメリカの役所はお仕事が早いですね!

この却下率には、ビザ免除プログラムで渡航した人は含まれていません。

各国の大使館にビザ申請した数に対し、却下された方々の割合です。

在日外国人のためのアメリカ観光ビザ申請の記事はこちら↓

日本に在留する外国人のアメリカ観光ビザ 日本人がアメリカへ観光旅行に行く場合、ビザ免除プログラムにより、ビザの取得は免除されています。 しかし、日本に在留する外国人が、たとえばお正月にハワイに旅行したいと思ったら、その国籍によっては、アメリカ大使館へビザの申請をする必要があります...続きを読む

日本は8.47%

日本は12人中11人はB(観光/短期商用)ビザを取得できている計算です。

Bビザを申請する日本人とは、何らかの理由でESTAが利用できない事情の方です。

ESTAの登録に失敗した、他のビザ(就労や留学など)を申請して却下されたなどの理由で、Bビザを申請せざるを得なかった方。

オーバーステイや不法就労、それらを疑われた経験あるいは犯罪歴があるなどの理由で、ESTAの登録が通らなくなってしまった方などが考えられます。

なのでアメリカの同盟国として日本人のBビザ取得率8.47%は、妥当なところかと思います。

却下率100%の国は?

ABC順に並ぶ国名とその却下率を見ていると、事情はいろいろと想像できるものの、アメリカとその国との関係性も反映しているように思います。

例えば一つだけある、却下率100%の国。

ミクロネシア連邦(Federated States, Micronesia)ですが、この国は地理的にも歴史的にもアメリカとつながりの深い関係にあり,ビザ無しで米国領への行き来が認められています。

そんな国においてB1・B2ビザの申請をしなければならなかった人には、過去のオーバーステイや入国拒否、犯罪歴等それなりの理由があったのかなぁと想像しますが、決して断定はできません。

100%という数字も綺麗すぎますし、おそらく前提となるビザ申請数も少ないと思われます。

日本より低い!マレーシア

東南アジアはビザ免除プログラムに加入していない国が多いので、この地域の人がアメリカに旅行する場合は、ビザ申請が必要です。

タイ 20.15%

フィリピン 25.54%

ベトナム 24.06%

ビザ免除プログラムに東南アジアで唯一入っているシンガポールは、13.74%です。

その中で、なんとマレーシアは3.93%と香港(3.45%)に次いで低いのです。

この国別却下率は、ビザ免除プログラムに入るのに大事な指標になりますが、残念ながら2018年にはこのプログラムの変更がありませんでした。

でもマレーシアがアメリカのビザ免除プログラムに入る日も、遠くなさそうですね。

 

Bビザ申請を考えている方もいない方も、ぜひこちらをチェックしてみてください。

 

2019年追記

自力で申請したい!という方のために、申請マニュアル(外国人向けですが、日本人の方にもご参考いただけると思います)を販売しています。

オンライン申請はできたけど、サポートドキュメントの種類や作り方がわからない、という方にお勧めします。

 

 

2020年追記

2017年度のビザ却下率は、現在リンク切れとなっております。

今見ることができるのは、ビザのカテゴリーと国別の発給数の統計です↓

https://travel.state.gov/content/dam/visas/Statistics/Non-Immigrant-Statistics/NIVDetailTables/FY17NIVDetailTable.pdf

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