

先日訪れたコタキナバル で感じたのは、ちょっとした違和感でした。
空港、ホテル、ショッピングモール、観光船。
韓国語のアナウンスが流れ、レストランでもモールでも屋台でも、韓国人グループやファミリーが当たり前のように目立っている。
「なぜここまで韓国人が多いのか?(一方で日本人を全然みかけない!)」
表面的な理由
確かに理由はいくつもあります。
- 直行便が多い
- フライト時間が比較的短い
- 物価が比較的安い
- 温暖で海がきれい
- 過去に韓国ドラマでコタキナバルが扱われた
- 過去にBTSが写真撮影を行った
しかし、それだけでここまで偏りが出るでしょうか。
日本の円安はもうおなじみですが、韓国でもウォン安の事実はあります。
より根本にあるのは「制度」ではないかと感じました。
ビザ政策は、静かに人の流れを決める
韓国 とマレーシア の関係を見ると、
- 短期滞在ビザ免除
- 比較的取得しやすい長期滞在制度
- 英語留学の受け皿
など、制度的なハードルが低い。
つまり国家として「韓国の人に来てほしい」と言っているに等しい状態です。
ビザ政策はニュースになりませんが、確実に空港の風景を変えます。
そして街の言語、店の看板、経済の流れまで変えていく。
観光は偶然ではない
コタキナバルの韓国人観光客の多さは、偶然ではありません。
- 外交関係
- 入国政策
- 教育ニーズ
- 航空政策
これらが重なった結果でしょう。
行政書士の仕事をしていると感じますが
制度が動くと、人の流れも動く。
これは技能実習でも特定技能でも、留学でも同じです。
日本はいま、政策転換のタイミングにいる
ちょうど日本では、外国人政策の見直しが始まっています。
特定技能制度の推進、技能実習制度の終了と、来年から始まる育成就労の受け入れや、管理体制の見直し。
ここで問われているのは、
日本は「選ぶ国」になるのか
「選ばれる国」になるのか
という方向性です。
ビザ政策はメッセージである
管理を強めるのか?
門戸を広げるのか?
分野ごとに戦略的に選ぶのか?
外国人政策は管理政策であると同時に、選択の問題でもあります。
「あなたたちを歓迎する」という国家の意思表示です。
コタキナバルの街を歩きながら、日本のこれからを考えさせられました。
行政書士として思うこと
日本はこれまでそしてこれからも、数多くの外国人材と共に社会を築いていくことになります。
そのとき重要なのは、
- 制度設計
- 受入企業の意識と管理体制
- 地域社会との調和
そして何より、「一貫したメッセージ」です。
場当たり的な緩和や規制強化ではなく、どのような国を目指すのか。
その思想がなければ制度は機能しないし、国民も納得しません。
最後に
コタキナバルで韓国語が飛び交う光景は、観光誘致の成功例だと感じました。
制度は目立ちませんが、確実に人の移動と経済の流れを形づくります。
日本の外国人政策も、いま大きな分岐点に立っています。
強いメッセージは、首都圏や地方の風景を変える力があります。
行政書士としても単なる手続き屋ではなく、制度の方向性も見据えながら業務に向き合っていきたいと思います。




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