新型肺炎の影響により、海外出張や赴任に困難を来している企業様も多いと思います。
今月から、オーストラリア、ニュージーランド、ベトナム、タイの4ヶ国へのビジネス渡航が検討されていますが、以前のように自由に行き来できる日が待ち遠しいですね。
APECビジネストラベルカードとは
APEC(アジア太平洋経済協力会議)に加盟する19ヶ国のビジネスマンを対象に、短期のビジネス渡航を促進する目的で発行され、カードホルダーには主に下記のメリットがあります。
①短期出張の事前承認を証明し、パスポートとカードのみで入国審査を受けられる(米国とカナダは除く)。
②国際空港での入国審査において、優先レーンを使用できる。
※訪問先国と活動内容によって、別途ビザの取得が必要になるケースがありますのでご注意ください。
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カード利用者は、全国で34万人にのぼるそうです。
ABTCがスマホへ
現時点では、ABTC(APEC Business Travel Card)はクレジットカードと同じ大きさのプラスチック製のカードです。
ところが2020年2月、APECのHPにおける発表で、このカードをアップデートした機能をもつモバイルアプリを開発することがわかりました。
今のところ、2020年11月のリリースを目指しているそうです。
現状での不明点
COVID−19の影響で、日本の外務省およびAPEC諸国におけるカード審査と発行のお手続きには、遅延が見込まれています。
通常でも約6ヶ月超かかる、審査期間の長~い申請ですが、さらに気長に待つ必要がありそうです。
モバイルアプリも、いつどのような形でユーザーレベルの実用化がかなうのかは未定です。
すでにプラスチックのカードをもっている方は、モバイルへ変更できるのかどうかが気になると思いますが、現時点では詳細はわかっていません。
申請手続やカードの発行は各国の担当機関により違いますので、外務省からの11月以降の発表を待つしかないと思います。
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