去年の今頃は、ただひとこと「大変」でした。
3/31にジョホールバル(JB)に来て右も左もわからないまま4/1より仕事開始。
職場は日本人とローカルスタッフ合計で15人ほどでしたが、みなさんフレンドリーに迎えてくれました。
MM2Hと会社全体の法務を担当することはJBに来る前から決まっていました。
しかし、MM2Hの前担当者は3/31付けで退職していて直接の引き継ぎはできませんでした。
これだけでもちょっと不安になりますが、まだ序の口。
初日から大問題が起こったのです。
移民局のシステムダウン
マレーシアの移民局が4/1から新システムを導入したところ、なんと導入と同時に不具合が発生し、MM2Hビザ取得の手続ができなくなってしまったのです。
4/1はシステムが完全ストップ、4/2以後は動いたり動かなかったり、当日までわからない状況でした。
日本では考えられない話ですが、マレーシアでは政府機関であろうと一般企業であろうと、新システムはとりあえず入れてみて調整しながら使うという考え方なのでした。
その方針には今でもついていけませんが、去年の4/1時点では、それがどのくらい大変なことなのか正直ピンときませんでした。
システムが動かないと言うことは、
「手続ができない」
つまり、お客様が日本から来ても、
ビザがとれずに帰らなくてはならない可能性がある
ということです。
フライトやホテル、お休みをとって来ているのに、また出直さなければならないのではお客様は怒りますよね。
手続がまったくできないなら、それはそれでその通り案内するのですが、日によってできるかできないかわからないという状況が何日どころかそれから何ヶ月も続きました。。。
私のMM2H業務は、これからビザ取得に来る予定のお客様に、システム不具合のお知らせをすることから始まったのです。
今にして思えば、
初日からマレーシアの洗礼を受けた
ってことですね。
マレーシア流のトラブル対処
移民局のシステムだけでなく、その後もマレーシア流の仕事には泣かされることが多々ありました。
これは私の個人的な感想ですが、マレーシア人はトラブルが起こってしまったことは仕方ない、できる範囲で対処するのみ、という姿勢のように感じます。
怒ったり恨んだりということはあまりないみたい。
そのためトラブルから学習をしていないようにも見えますが、そんなことはないのです。
ただ応用はしない。
一つのトラブルに一つのソリューションがあったらそこから類推適用とかがない。
合理的と言えば合理的です。
一つのソリューションを別のトラブルに適用しても、合致しなかったらその行為自体が無駄ですからね。
日本人は、多少の無駄があってもトラブルゼロを目指しますが、マレーシア人にはトラブルの可能性よりも一個の無駄の方が優先順位は高いようです。
最初の頃はこの違いにイライラしましたが理解すると受け入れるものですね。
マレーシアと比べると、日本には何事にも選択肢がありすぎて、それはそれで無駄だなぁと感じることもありましたから。
まあ、ちょうど良い頃に帰国できたかもしれません。
もちろん生活習慣や文化の違いなど最後までなじめなかった物事もたくさんあります。
そのお話はまた今度(笑)
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