現在アメリカB1B2ビザの申請は、米国大使館/領事館での審査作業が止まっています。
2020年12月31日に大統領令が延長され、Covid-19感染症対策のための入国制限が、2021年3月31日まで延びたためだと思われます。
移民および非移民ビザは、就労や留学などの一部を除き、申請サービスが止まっています。
ちなみにCovid-19関連で言うと、米国国務省では日本を渡航リスクレベル3にしています。
これは、日本がフィリピンに対してとっているのと同じリスクレベルです。
日本からの観光客が従前通り米国訪問できるのは、4月以降になっても仕方ないのかもしれません。
情報源
先日1月20日に、バイデン大統領の就任式がありました。
バイデン大統領は、就任直後から精力的に大統領令にサインしているとの報道があり、非移民ビザ関連にも今後何らかの動きがあるかもしれないので、引き続き注目していきたいと思います。
当事務所では、ブログ記事の作成においてネットのニュースや記事を参考にしていますが、手続の詳細や影響のある事柄については、必ず政府のサイトを確認しています。
トランプ大統領の在任中は、ビザに関する施策がしばしば変わったので、米国国務省とホワイトハウスのHPは常々拝見していました。
そっくりな紋章(シール)
バイデン大統領の交代後、ホワイトハウスのHPも刷新したようです。
情報量に差は無いのですがデザインが変わったので、正直ちょっと違和感があります。
また、トランプ大統領はフロリダに移り、個人的なオフィス(事務所?)を開設したそうです。
HPはまだですが、オフィスのシンボルマークが先だって公開されました。
これは現役大統領のエグゼクティブオフィス、いわゆる大統領府の紋章(当記事トップの画像)とそっくりです。
ちなみに本物の大統領府の紋章は、担当部署により異なるようで、こんなに存在しています。
ぱっと見どれも同じかと思いましたが、よく見ると微妙に違いましたね。
米国の国章や大統領の紋章、軍隊の勲章などは一般人がまねしてはいけないはずですが、トランプ大統領のオフィスのシールは、今のところ問題になっていないようです。
まぁFormer presidentであることは事実だし、誤認する心配はありませんが(笑)。
行政の総入れ替え
米国では大統領が変わると行政の担当者も一斉に変わり、そのため、行政の仕事に少なからず影響があるとの所見は、過去に述べたことがあります。
4年ごとの大統領選挙や中間選挙の前後は、ビザの審査が厳しくなるように感じておりました。
米国の役人も選挙結果によって職場のカラーが変わるため、一つ一つの処分に慎重になり、それで許可よりも不許可が増えるのかなという印象です。
※公式の情報ではなく、あくまでも個人的な意見です。
人間が下している判断なので、当然と言えば当然。
当事務所では、領事の判断結果に文句を言うよりは、微妙な時期を避けたビザ申請をお勧めします。
それが予防法務だと思っています。
非移民ビザ(特にBビザ)に関しては、新大統領の方針転換により規制が緩和されて、多くの人がアメリカに観光に行けるようになると良いですね。
今後も政府の公開情報を直接確認し、ビザを検討している方に役立つ情報を発信する所存です。