先日8月7日(金)に、台湾領事認証のため横浜分処に行ってきました。
5月から3ヶ月連続で、認証のご依頼です。
今回は静岡県の企業様が、台湾にある子会社へ送る書類の認証でした。
5月の記事はこちら↓
台北駐日経済文化代表処横浜分処
台湾と日本には正式な国交がないため、台湾の大使館は「経済文化代表処」の名称で業務が行われています。
領事館に該当する分処が横浜にもあり、当事務所から歩いて5分くらいのところです。
ハマスタの裏手、1Fに雰囲気の良いスターバックスがあるビルの2Fです。
看板や張り紙もなく、人が足繁く出入りすることもなく、こんなところに台湾の領事館があるなんて、通りがかりでは絶対に気づきません。
本当にいつも楚々とした存在なのですが、実は横浜市と台湾には緊密な関係があることを、最近知りました。
台北市はパートナー
2006年5月、横浜市と台北市はパートナー都市となり、以来国際交流を続けてきました。
当時の中田市長が、日本と台湾の正式な国交はないけれども、横浜市と台北市の都市レベルの交流ならできるのではという考えから、パートナー都市提携がかなったそうです。
その後、羽田国際空港と台北の松山空港を結ぶ直行便も飛ぶようになり、二都市の距離がぐんと縮まりました。
横浜市内だけではなく、台湾の文化(タピオカドリンクやマンゴーかき氷など)はすっかり日本に根付きましたしね。
エックスパークと横浜八景島シーパラダイス
偶然ですが、私が横浜分処に行った日は、桃園にオープンした都市型水族館「エックスパーク」の開園日でした。
このエックスパークは、横浜八景島シーパラダイスを運営する株式会社横浜八景島が参画しています。
こんなところでつながりが。
でもネットでもTVでも、ほとんど報道されなかったのが残念でした。
横浜分処で記帳
エックスパークの開園が華々しく報道されなかったのはこちらが理由だと思うのですが、台湾の李登輝元総統が7月30日に亡くなられていたのです。
東京の代表処では記帳台を設け、麻生副総理もお参りに行っていましたよね。
横浜分処でも記帳台が設けられ、私も認証でうかがった際に記帳させていただきました。
ただこちらの記帳台も外に案内などは全くなく、知る人ぞ知るという感じで行われていました。
にもかかわらず、私が行った8月7日(金)は最終日だったのですが、一人また一人と、訪問者が静かに、でも絶え間なく来ていたのが印象的でした。
気がつけば、女性の職員さんは全員黒い服で喪中であることを表しており、ここでも横浜分処の楚々とした雰囲気そのままで、ますます好感をもった次第です。
台湾領事認証
上記のとおり台湾と日本の国交がないため、領事認証も他国と同様にはできません。
具体的には、戸籍謄本や卒業証書のような公的な書類に、外務省による認証を受けない点があります。
今回代理で認証を承った静岡県の企業様は、コロナのため社員さんが横浜まで出張しなくて済むようにと、当事務所にご依頼くださいました。
新幹線の出張は避け近隣の業者に頼むことで、交通費や日当を減らすだけでなく、感染リスクも防げるとのご判断だったようです。
このような需要もあるのだなと、ありがたく受任した次第です。
おかげさまで、エックスパークの開園と同日に故李登輝元総統の記帳もでき、台湾と横浜市の地道な国際交流にあらためて感謝する日となりました。
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