行政書士の横山です。
以前ご紹介しました、スキーインストラクターのビザの要件緩和が、7月末の官報で発表されていました。
法務省や入国管理局のサイトでは簡単に見つけられなかったので、これまで見逃しておりました。
ご報告が遅れ、申し訳ないです。以前の記事はこちらです↓
緩和のポイント
スポーツの外国人インストラクターを招聘する場合、ビザがおりる要件は2点、
- インストラクターとして(報酬を得て)教えた実務経験が、合計で36ヶ月以上。
- 国際的な大会に出場した経験を証明できる。
でした。
今回、要件緩和として新たに加えられたのが「ISIAカード保持者」です。
ISIAカードとは?
まずISIAとは、International Ski Instructors Association訳しますと「国際スキー教師連盟」という組織で、本拠地はスイスです。
スキー(スノーボード)インストラクターの国際資格を管理し、世界39カ国が加盟しており、もちろん日本も加盟しています。
ちなみに日本の組織は、SIA「公益社団法人日本プロスキー教師協会」です。
日本人インストラクターがSIA資格をとると、対応するISIA資格を取得したことになり、海外で教える場合に資格証明ができるわけです。
資格には技術と能力に応じたステージがあって、ISIAカードの保持者とは、日本ではアルペンスキーインストラクターとして最高の資格者になります。
要件緩和と言えるのか?
外国人インストラクターを雇用するための要件として、実務経験36ヶ月以上というのは、正直厳しいものでした。
雪がないと成立しませんから、年に3ヶ月~長くても6ヶ月しか働けません。
南半球と北半球を行ったり来たりして、フルタイムで働いても3年以上かかりますので、若い人には難しい要件でした。
そして今回、ISIAカード保持者が加わりましたが、全世界で1万人ほどの人数だそうです。
また、日本のSIAによると日本人の現役インストラクターのうち、ISIAカード保持者は309名。
この人数が多いのか少ないのかは私にはわかりません。
ただ、これまでビザをお手伝いした外国人インストラクターは、そこまでの資格は持たずして北米やヨーロッパでも教えていましたので、日本のビザ要件は依然厳しいのかな、という印象です。
当事務所では、外国人インストラクターのビザについて、ご相談にのっております。
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