行政書士の横山です。
アメリカビザ申請サポートをしていると、「自分で申請したらビザを却下された、理由がわからないので教えて欲しい」というご相談をいただくことがあります。
事務所に来ていただいてお話をうかがうと、多くの方が書類の不足が原因で却下になっているようです。
アメリカ大使館のサイトでは一般的な説明にとどまっているため、面接でどの証明書を提出すれば良いかわからないこともあると思います。
しかし、一度却下されてしまうと却下の履歴が残るので、次に申請するときに慎重に見られる可能性もあります。
不本意な却下
自分は何も悪いことはしていないのに、なぜアメリカ旅行に行けないの?
心当たりもなく却下された方は、本当に不本意だと思います。
特に、過去にはビザがとれたにも関わらず今回は却下されたという方は、何が悪かったのか全く思い当たらないですよね。。。
10年前などの昔と比べると、ビザの要件が厳しくなっているのは確かですが、書類の準備が足りなくて却下されてしまうのは、お金も時間ももったいないです。
当事務所のアメリカビザ申請サポートの記事はこちらです↓
手段としての日本国籍取得
アメリカビザ申請に再チャレンジする方の中には、「これでダメだったら、日本の国籍をとるから」と言う方がいらっしゃいます。
確かに日本のパスポートならESTA(電子渡航認証システム)が利用できますし、アメリカだけでなくヨーロッパやカナダ、オーストラリアに行くのもビザは不要です。
ビザがとれた方でも「手続きが大変なので、次は日本の国籍をとりたい」とおっしゃいます。
アメリカで起業することを目指していて、日本国籍の方がやりやすいからと、本当に帰化申請してしまった方もいらっしゃいます。
代わりに元々の国籍を手放すので重大なご決断ですが、一つの手段ではありますね。
日本国籍をとるメリットとデメリット
日本人の私が言うのは変かもしれないですが、外国人の方が日本国籍になることにはメリットとデメリットがあると思います。
ご家族との関係などそれぞれ事情は違うのが前提で、一般的に良い点と悪い点をざっと挙げてみます。
メリット
- 日本のパスポートへの信頼が高く、ビザ無しで渡航できる国が多い。
- 日本の行政サービスが手厚い。電気水道交通などの公共インフラが整備されている。
- 治安が良い。
- 他の先進国と比べて物価が安い。
デメリット
- 元々の国籍を返上することで、母国とのビジネスや財産管理がしづらくなる。
- 国籍取得の手続きには手間と時間がかかる(1年~)。
- 日本の人口は減少しているので、高齢化による将来への不安がある。
- 税金や社会保険が高い。
帰化許可申請の書類準備
日本の国籍取得をすることに決めたら、どうしたらよいのでしょう?
これまでの人生すべて(出生~現在)を見せるのが帰化許可申請ですので、母国や日本国内で準備しなければならない書類がたくさんあります。
日本の在留資格のステイタスや年数、日本語の能力も申請要件で、日本での生活が10年以上、日本語能力は小学生3年生程度、というのが大まかな目安ですね。