ロングステイアドバイザーの横山です。
前回の記事では、戸籍謄本(改製原戸籍)についてお知らせしました。
このときの改製原戸籍の英訳は、カナダのファミリークラス申請に添付するために作成したものです。
カナダのファミリークラスとは?
カナダ移民局のサイトによると、18歳以上でカナダの市民権や永住権を持つ人は、スポンサーになって本国の家族を招聘することができます。
招聘された家族が永住権を取得すれば、カナダで生活、学習、就労することが自由になります。
この、家族にスポンサーになってもらうことで永住権を申請できる資格が、ファミリークラスにあたります。
招聘できるのは、本国の父母、祖父母、子、配偶者などです。
まずカナダに住んでいる人がスポンサーになる資格を審査され、これがOKだと次に、カナダ外にいる招聘する家族の審査があります。
審査は全て書面にて行われます。
日本の査証部はマニラに移動?
今回の業務にあたりカナダビザのことを調べていたら、日本のカナダ大使館の査証部は、2012年にフィリピンのビザオフィスへ移行されていたことを知りました。
そのため日本からファミリークラスで申請するには、カナダの移民局でスポンサーの審査が済んだ後、日本の家族の申請書類をフィリピンへ送る流れです。
ちなみに2012年当時は、東日本大震災の後だったこともあり、在日カナダ大使館の査証部が閉鎖、フィリピンへ移動したことを、「日本が見放された」と言って、ネット上で話題になったようです。
しかし、もともと在日カナダ大使館には2008年まで査証部がなく、その後設置された査証部が、業務量やコストの関係でまたフィリピンへ統合されただけとのこと、カナダが日本を見くびったわけではないですね。
日本人の観光にはeTa(観光査証免除)のシステムがあるし、カナダビザを申請する人数もそう多くはないので、移民の多いフィリピンへ業務を集約したと理解しています。
マニラへ申請
申請は、カナダ政府に登録したエージェント、カナダ弁護士などに代行を依頼するほか、個人申請でも可能です。
今回のお客様は、ご結婚を機に移住される予定で、自力で書類準備をしていらっしゃいました。
ちなみに日本語でも対応してくれるカナダビザ申請センターでは、留学や就労についての問合せはできますが、ファミリークラスのように永住権(Permanent Residence)にかかる内容は、相談できないそうです。
観光以外の長期滞在ビザ(留学、就労も含む)については、カナダ移民局のサイトで確認するか、マニラの査証部へ直接問合せすることもできます。
私も証明書の英訳について確認したいことがあり、マニラへ英語でメールをしたところ、すぐに返答してくれたので、とても助かりました。