MM2H (Malaysia My 2nd Home) のスタンピング(本申請)のとき、日本人はJPビザを購入 する必要があります。
JPビザ(Jouney Perform visa=シングルエントリービザ)についてはこちら
手続き上、申請者全員がとらなくてはならないものですが、去年までは日本のマレーシア大使館で、それもタダで取得する選択肢がありました。
JPビザを無料で取得する方法とは?
マレーシアの移民局から大使館申請の許可レターをもらう手間はありましたが、Approval Letter(仮承認レター)と許可レター、パスポートなどの必要書類を提出すれば、大使館での申請は無料でした。
家族の人数が多い方には費用面で大きな違いですよね。
この「大使館でJPビザ申請」はある意味裏技でしたし、東京の大使館領事部でないとできなかったので、ご利用の方はほとんどいらっしゃらなかったです。
しかし昨年4月に移民局のシステム不具合があり、数ヶ月経っても改善せず長引きました。
当時はビザ取得のために少なくとも1週間の滞在をお願いしており、お客様にしてみればマレーシア入りしてもスタンピングに何日かかるかわからない上、パスポートを預けてしまうので国外はおろか国内線でも飛行機には乗れません。
クアラルンプールならまだしも、ジョホールバルで1週間では観光先も尽きてしまいます。
そのうち、不具合が残っているのはJPビザを発行する部分らしいということがわかってきました。
つまり、JPビザさえ解決できれば、手続は1日で完了するのです。
マレーシア人エージェントもさすがに困っていて、限られた日程で確実に本申請を完了するための方法として、シンガポールのマレーシア大使館(当時は可能)で、日本のお客様にJPビザを取得していただいたこともあります。
しかしシンガポールでの手続きには丸一日かかるため、お客様にもエージェントにも負担が大きく…
そんな事情で1週間の滞在が難しい方には、もっぱら日本のマレーシア大使館でJPビザをとる方法をご案内していました。
8月末までは、希望者に移民局から許可レターが発行されました。
ところがそこはマレーシア(というか移民局?)9月になると仮承認番号の若い、つまり6ヶ月の申請期限が迫っている人でないと許可レターを出してくれなくなりました。
そして10月を過ぎると、日本人には許可レターを出さないと言い出しました。
国によって出す国と出さない国があるというのです。
この頃にはマレーシア人エージェントも混乱し、
「もうどうしたらいいかわからないので日本人のことは日本のマレーシア大使館で確認して!」
と言われました。
日本のマレーシア大使館領事部は、電話がなかなかつながりません。
伝言も取ってくれず何度も国際電話をかけ直すしかなくて苦労したのですが、やっと話せた職員からも
「こちらでは通常通りJPビザの発給はしています、移民局の許可レターがあれば出します」
との一点張り。
「許可レターの発行をやめるとは大使館では聞いていない」と。
後から考えると、どうやら発行停止はMM2Hの用途だけだったようです。
そしてその後は現在まで、日本人のMM2H申請者はJPビザをマレーシアでしかとれなくなっています。
まとめ:マレーシア移民局の対応
4月 システムに不具合発生
↓
8月まで JPビザを国外で取得する許可を発行
9月 ApprovalLetter(仮承認)の番号が古い順番からのみ許可することに変更
10月以降 日本人には許可レターの発行停止
↓
日本人のMM2H取得者はマレーシアに入国してからJPビザをとることとなった
自分のシステム不具合が大元の原因なのに、短期間で許可レターの発行をやめてしまうところがマレーシアらしいです。
恐らくレターの発行が手間だったんでしょうね…
それとも日本人はお金持ちだから、RM500でも黙って払うからとふんだのか。
どちらにしても自国のエージェントも 翻弄される、マレーシア政府ってホント自由だなぁ〜