ロングステイアドバイザーの横山です。
今回は、お客様(Aさん、日本人男性)からうかがったお話をご紹介します。
ハワイの空港で入国時に別室送りになって尋問された上、最終的には入国拒否されたというご経験です。
ブログでご紹介することには許可をいただいており、むしろハワイに渡航する日本人への注意喚起になればと言ってくださいました。
長期休暇の予定
今年の4月のことです。
Aさんは過去にビザをとってハワイで就労した経験があり、ハワイに知人や友人が多くいらっしゃいます。
今回は長期(約3ヶ月)滞在を予定し、ESTA認証のもと入国しようとしたところ、ホノルル空港のイミグレーションでとめられました。
入国審査の窓口が自分を最後に閉鎖され、後ろに並んでいた人全員が別の列に誘導されたので、「??」という状態だったそうです。
そのときはわかりませんでしたが、滞在日数が長いことや以前にも長期滞在していたことから、今回の滞在を加えると滞在日数が年間の半分(183日)を超えてしまうようでした。
別室送りはよくあること
ハワイに限らず、アメリカ入国時にイミグレで別室送りになるお話しはよくあります。
他のお客様でも、前回の滞在時に出国が遅れたことでオーバーステイ扱いになり、その後入国するたびに別室という方もいらっしゃいましたし、メキシコやカナダへ行く際にアメリカを通過して行ったり来たりしたら、短期間での複数の出入国を不審とされたという話も聞いたことがあります。
ネット上では、ブラックリストにのっている人物と同姓同名だからという理由もありました。
強制送還と入国拒否って違うの?
ちょっと脱線しますが、強制送還と入国拒否は似ているようで違います。
米国での言葉の正確な使い分けは未確認なので、日本での解釈で説明します。
強制送還は報道などでよく聞きますが、正式には退去強制と言います。違法に本邦に滞在する外国人を国外追放することですね。
入国拒否は日本では正式には上陸拒否といい「日本国の利益又は公安を害する行為を行うおそれがあると認めるに足りる相当の理由がある者」を上陸拒否し得るとされています。
退去強制には既に日本にいる外国人も含まれますが、上陸拒否の方はこれから入国しようとする、いわば水際の外国人のみが該当します。
長時間の尋問、そして
別室に入るとたくさんの人が待っていたそうです。
他に日本人はいませんでしたが、オーストラリア人やアフリカ系など、床に座らなくてはならないほど混んでいました。
後でわかった情報によると、4月当時は北朝鮮のミサイルの関係で、基地のあるハワイでは入国審査が特に厳しくなっていたようです。
Aさんには、長期の滞在予定から「ハワイで就労するつもりでは?」という疑いがかけられたようです。
取り調べでは同じ質問を何度も何度もされ、矛盾した回答をしないかどうか、見ているようでした。
また長文の質問で英語がわからなくなると、日本語の通訳が付与されるのですが、明らかに日本人ではない片言の通訳で、それも電話を通してだそうです。
日本とハワイでの関係先、過去の渡航についても何度も聞かれ、「就労していただろう」と問われます。
違うと言うと机をドスンとたたいて、また最初から同じ質問の繰り返しになります。
この間にスーツケースが開けられ中身が全て点検されました。
そしてハワイの知人へのお土産などについて、これは何だ?と。
日本の便利な生活用品を持ち込んでいたそうですが、自分が生活するつもりで持ってきたと思われたようです。
何度説明しても聞き入れてもらえず、もうこれはyesと言わないと解放してもらえないと悟り、最終的には認めざるを得ませんでした。
「認めます」という宣誓つきの取り調べ書にサインさせられ、もちろん入国はできませんでした。
それどころか…
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2019年追記
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