行政書士会に登録したらまずすべきこと、先輩からのアドバイスに従い、支部長先生にご挨拶に行きました。
前回の記事「先輩からのアドバイスベスト3」はこちら↓
まずは不安を打ち明けた
支部長先生は、初対面でも打ち解けた雰囲気を作ってくださいました。
今にして思うと恥ずかしいのですが、ついつい、ご挨拶のはずが悩み相談に変わっていました。
試験に合格して登録したは良いが、業界未経験でコネもなく、やっていけるかどうか不安です。
すでに営業している事務所に入れてもらって、数年間仕事を教わった方が良いと思いますが、募集も見当たらないし、年齢的にも採用は厳しそうです。どうしたらよいでしょうか?
第3位:新人vs古株
支部長先生の回答は、意外なものでした。
ご自身の登録時と比べると今の新人さんは、仕事を覚える環境としては恵まれているとおっしゃいました。
昔は、古株の先生が業務のやり方や最新の情報を独り占めしていて、まるで職人と弟子のような世界だったそうです。
当然、新人が教えて下さいとお願いしても、簡単には開示してくれません。
知識と経験は秘伝だったので、古株の先生に気に入られればその先生の下で修行をして、やっと一人前になれたそうです。
気に入ってもらえなかった新人は、苦労して調べたり聞いたり、失敗して大恥をかいて、自分で切り開いていくしかありませんでした。
今では役所も手引きやガイドラインを出すようになったし、日本行政書士連盟や都道府県の行政書士会でも、新人研修などで業務を教えるようになりました。
昔と比べると簡単に情報が入手できるので、未経験で一人でも、仕事は始めやすくなりました。
第2位:行政書士の仕事の実際
支部長先生も、もともと別の職種から行政書士になった方ですが、当時ですでに数十年の業務実績がありました。
それでも
今、私のところには毎月100件くらい新しい依頼が来ますが、そのうち過去にやったことのある業務は10件くらいです。
つまり9割は、新しい、やったことのない話が来る。そういう世界です。
支部長先生でも、毎月新しい業務に取り組んでいるとは驚きでした。
「と言うことは、新人でも条件は同じ?」と思いました。
10年目を迎えた今の感覚では、他の業務経験が横軸で役に立つし、そもそも顧客対応スキルが違うので、新人と経験者が同じ条件ではないことがわかります。
これは新人を安心させるためにおっしゃった、支部長先生の方便だったかなと思いますが、その時は
行政書士の仕事とは、そういうものなんだ
と腹落ちできたのは確かです。
支部長先生のアドバイス第1位と即効性のあった成果についてはこちら↓