久保孝さん(30歳)バンコク在住
久保さんとは、お世話になったジョホールバルの不動産投資会社で 同僚として一緒にお仕事した間柄。
今年のGWに久々に再会しお話を聞くことができました。
久保さんはとても優秀な方です。
私がジョホールバルオフィスに入社してすぐに 久保さんから引き継ぐお仕事があったので 30~40分で説明してもらったのですが、彼の的確な説明や指摘、ファイルの仕方までが ワンランク上であることに感心し、また、説明が親切なだけでなく、私の反応に応じて話す順番や内容に配慮をしてくれていたことには 後から思い当たりました。
私にさえすぐわかるのですから久保さんは社内での人望も厚く、同僚、ローカルスタッフには信頼され、上層部の方々も一目置いていました。
実は今回の約束の前日まで体調が悪く寝込んでいたとのこと。
PC作業に集中して昼夜逆転の時期もあり バンコクの日中の暑さもこたえたみたいですが
「朝起きたら大丈夫だったので」
と、これまた暑い午後だったのですが 笑顔で出てきてくれました。
一言で言えば、まじめな好青年☆
そして 優秀なだけでなくとっても優しい。
彼は理系であるにも関わらず、お客様とのメールのやりとりやアレンジなどの事務や接客も完璧でした。
表面的にミスがないだけでなく お客様に対する思いやりと心配りにあふれていたのです。
一緒に仕事していると、お客様の立場に立って全てを考えていることがよくわかりました。
どうしてこんなに優秀な人がジョホールバルにいたのか、今にして思えば不思議です。
現在は、バンコクで 自分のビジネスを立ち上げるべく孤軍奮闘中とのこと。
ビジネスのジャンルとしてはまずは物販に注目していて システムを使った効率的な仕組みをSEのスキルで自作しているそうです。
そんな久保さんに 海外に出たいきさつをうかがうべく 久保さんオススメのカフェに連れて行ってくれと、
前もってお願いしておき アソーク駅から歩いて約5分ほどの 「Bitter Brown」というカフェに連れて行ってもらいました。
海外進出までのいきさつ
青森県出身の久保さん。 東北大学大学院を修了後、外資系IT企業に入社しました。
2008年4月のことです。 時を同じくして、会社が大規模な企業買収をしました。
企業買収に伴い買収先と重複する部署のリストラとか、リーマンショックの影響を考慮した米国本社の指示もあり、半年で新卒同期が30人いなくなったそうです。
そして、久保さんが配属されたのは ミッションクリティカル*なシステムを扱う部署でした。
(*:24時間365日絶対に止まってはいけないシステム)
もともと、海外で働くチャンスがありそうだと思って外資系に就職したのに、社内は超ドメスティックで将来性が感じられなかったそうです。
がっかりしながらも 副業や独立、海外投資というキーワードで次の道を模索し始めました。
同時に、英会話や資格取得の勉強も始めました。
久保さんが利用したのは少人数制の英会話学校でした。
NCC綜合英語学院
決め手は、
”ネットでネガティブな口コミが無かったから”
だそうですが、1年でTOEICが600点台から800点までに伸びたそうです。
情報系の資格の他に、簿記の延長から国際会計の資格であるBATICも取りました。
ジョホールバルの会社は、日本人の海外投資をサポートするベンチャー企業で 世界的な企業とはとても言えません。
その上、SEとしてのキャリアをかわれたはずが 入社の2週間前に仕事は営業と言われ、IT関連の仕事に加えて 不動産の現地視察から販売まで やらされたのですから、その数年間の経験は久保さんにとって プラスだったのかな、とは以前から気になっていました。
久保さん曰く、
今後、どこかの会社に社員として勤めるつもりはなく独立してやっていく予定です。だから、キャリアステップ的なものではなく自分のビジネスなので、キャリアアップの必要はないのでジョホールバルでの経験は決してマイナスではないです。
むしろ世界に対する見方が変わったというか、日本にいて世界地図を日本を中心にして見ていると、西は中国、東南アジア、インドくらいまで、東はアメリカの西海岸、あとは太平洋くらいしか 見えてこないのですが、マレーシアに来てマレーシアを中心に世界を見てみると ASEAN諸国はもちろん南はオーストラリア、西は中東まで 視野に入ってきました。
今は自分の将来的なフィールドとして、10年後15年後の中東方面もありだなと思っています。ジョホールバルにいたことで 近隣のタイやインドネシア、フィリピンなどについて 調べたり、実際に行ったりするのが簡単でしたし 海外に行く足がかりになりました。
お~それなら良かったです。
まだ若いしね!!
次回は 久保さんの今の生活、今後の目標についてレポしたいと思います。